内容説明
本書では日本人にとって最も心理的に近い外国の地ハワイに生きてきた人々、特に日本から移民した人々とその子孫に注目する。彼らが「日本」に対してどんな思いをいだきながら、ハワイでくらしてきたのか。ハワイがアメリカに合併され自らの子供がアメリカ人として生きるようになっていくのを移民一世はどう考えたのか。二世は親の国日本と育ての国アメリカのハワイをどうとらえ、日本にどんな思いを持ち続けたのか。アメリカ人である二世に育てられた三世は、みたこともない日本を自らのなかにどう位置づけているのか。世代が進むにつれ日本に対する考えはどう変化するのだろうか。
目次
1章 ハワイのプロフィール―ハワイに生きる日系人
2章 日系一世の歩み―ハワイ定住と一世の夢
3章 日系二世のジレンマ―日本・アメリカ二国の狭間で
4章 日系三世のアイデンティティ―ルーツを探すアメリカ市民
5章 多文化社会ハワイから―日本へのメッセージ