出版社内容情報
コロナ禍は図らずも史上最大規模のFD(Faculty Development)を国内各地や全世界にもたらしたと同時にポスト・コロナ時代の大学教員とFDの変容を加速させた。国内外の大学教員の能力開発の構造と評価をその発展と実態により明らかにし、研究と実践の双方からこれからの時代と社会に相応しいFD概念を提言する。
内容説明
日本の高等教育の質向上のために、大学教員は自らの能力をどのように開発すればよいのか。日本と諸外国のファカルティ・ディベロップメント(FD)の変遷・比較と効果検証をふまえ、大学教員の能力開発の構造と評価の実態を明らかにし、その望ましいあり方を提起する。
目次
序章 背景とリサーチ・クエスチョン
第1章 日本と諸外国におけるFD
第2章 日本におけるFD論
第3章 FDの構造モデル
第4章 FD研究の特徴と先行研究の整理
第5章 授業コンサルテーションの実践と評価
第6章 ティーチング・ポートフォリオ・ワークショップの実践と評価
終章 意義・課題・展望
補章 ポスト・コロナ時代の大学教員とFD
著者等紹介
佐藤浩章[サトウヒロアキ]
1971年生まれ。大阪大学全学教育推進機構教育学習支援部准教授。専門は高等教育開発。北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。2002年に愛媛大学大学教育総合センター教育システム開発部講師となり、同大教育・学生支援機構教育企画室准教授、副室長などを経て、2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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