探求の共同体―考えるための教室

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探求の共同体―考えるための教室

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  • サイズ A5判/ページ数 441p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784472404887
  • NDC分類 107
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「子どものための哲学(P4C)」教育の先駆者・設立者の主著の初邦訳。批判的思考、創造的思考、ケア的思考とは何か。教師は教室で子どもたちをどう支援すればよいのか。哲学教育・思考教育について理論と実践の両面から考察する。

第?T部 思考力のための教育
第一章 教育実践の反省的様式
 組織化の原理としての合理性
 思考が抜け落ちた学校教育
 学校での標準的実践と批判的実践の対立
 教育実践を再構築する

第二章 思考教育の方法論
 批判的思考の運動の始まり
 批判的思考と信念を植え付けること
 実践的な推論の教育のための他のアプローチ
 橋わたし、転移、翻訳のための教育
 批判的思考をどのように定義するか

第三章 思考のための教育の障害物と誤解
 思考力の強化をはばむ概念上の障害物
 批判的思考の教育に関するいくつかの誤解

第?U部 探求の共同体
第四章 共同体の中で考える
 共同体を生み出すものと、共同体が生み出すもの
 議論が導くところについていくということ
 会話の論理
 会話の技術
 対話の構造
 対話と共同体
 他人の経験から学ぶこと
 探求の共同体の教育における役割
 教室を探求の共同体に作り上げていくことに向けて
 探求の共同体における議論の認識論的身分

第五章 暴力を減らすための探求の共同体アプローチ
 教え込みではない教育
 どのような基準に訴えることができるか
 暴力と正当化
 認知的な作業を通して判断力を強化する
 探求の共同体を通して価値と意味のために教育を行う
 学校環境の中で暴力を減らす

第?V部 思考のオーケストラ
第六章 情動、思考、教育
 情動と教育
 情動的思考の模範例は存在するか
 情動を教育することはできるのか
 情動と言語
 情動についての言葉の区別を明瞭にするための語群

第七章 心の行為
 意識と心の行為
 心の行為に自覚的になる
 働きとしての心の行為
 命題的態度
 認識論的移行:心の行為と状態は思考のスキルへと発展する
 心の発達から哲学対話へ
 拡大鏡を通してどのように哲学が思考を改善するのかを細かく眺めてみる

第八章 思考のスキル
 思考のスキルを教える
 スキルと意味
 四つの思考のスキル
 推論を教えることはそれだけの価値があるか
 スキルとスキルの統合
 基本スキルから小学校の教科へ
 スキルの限界

第?W部 思考をよりよいものにしていくための教育
第九章 思考の相互的側面
 多元的思考アプローチ
 思考力を発達させる権利

第十章 批判的思考の教育
 批判的思考:それは何でありうるか
 実践的推論を示すふるまいの一覧表
 専門家教育と判断力の育成
 批判的思考と非形式的誤謬

第十一章 創造的思考の教育
 芸術作品の主要な側面が芸術作品の基準となる
 批判的な視点で創造的に考えること
 鮮烈さ、問題性、理解可能性
 拡大的思考
 反抗的思考
 助産的思考
 創造的思考とケア的思考
 創造的思考、批判的思考
 創造的思考の過程における認知の動き
 創造性と探求の共同体における対話
 創造性と自分のための思考

第十二章 ケア的思考の教育
 思考における情熱の場
 重要な事柄のための関心としてのケア的思考
 いくつかの種類のケア的思考

第十三章 判断力を高める
 よりよい判断に到達させるための教育を
 批判的で、創造的で、ケア的な判断
 普遍的なものと個別のものとの接続
 判断の三つの局面
 教育における判断の均衡
 人格の表現としての判断

内容説明

「子どものための哲学(P4C)」教育の先駆者・設立者の主著を初邦訳。共同体での対話によって育まれる批判的思考、創造的思考、ケア的思考について理論と実践から紹介する。

目次

1 思考力のための教育(教育実践の反省的様式;思考教育の方法論;思考のための教育の障害物と誤解)
2 探求の共同体(共同体の中で考える;暴力を減らすための探求の共同体アプローチ)
3 思考のオーケストラ(情動、思考、教育;心の行為;思考のスキル)
4 思考をよりよいものにしていくための教育(思考の相互的側面;批判的思考の教育;創造的思考の教育;ケア的思考の教育;判断力を高める)

著者等紹介

リップマン,マシュー[リップマン,マシュー] [Lipman,Matthew]
1923年にアメリカで生まれる。2010年没。コロンビア大学で博士号を取得した後、同大学で一九年間にわたり哲学の教員を務める。1969年に教材用の哲学小説『ハリー・ストットルマイヤーの発見』を執筆し、「子どものための哲学」と呼ばれる哲学対話教育を創始。1972年にニュージャージー州のモンクレア州立大学に移り、1974年に同大学内に「子どものための哲学推進研究所(IAPC)」を設立する。以降、この研究所を拠点にして、世界各地で子どものための哲学の普及・推進に尽力

河野哲也[コウノテツヤ]
1963年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(哲学)。玉川大学准教授などを経て、立教大学文学部教育学科教授。哲学・倫理学専攻

土屋陽介[ツチヤヨウスケ]
1976年生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程単位取得退学。茨城大学非常勤講師。立教大学兼任講師。開智中学・高等学校「哲学対話」担当講師。専門は子どものための哲学・哲学教育・現代英米哲学

村瀬智之[ムラセトモユキ]
1980年生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学)。公立中学校での「哲学」の非常勤講師、中央学院大学非常勤講師等を経て、東京工業高等専門学校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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虎哲

1
よく指摘される批判的思考や創造的思考だけでなくケア的思考というものの重要性を指摘しており、これら3つの思考が等しく重要であるという考え方を知ったのは大きな発見であった。読む書く話す聞くの4つのスキルが「探求」のスキルとして知られている(277頁)という言葉は我が意を得たりという感じだが、修論ではここを丁寧に詰めたい。本書が「探求の共同体」というように集団の探求を私が対象としたいのは個人での探究という違いはあるが学びが多かった。随所にデューイの爪痕があり、探究を扱う以上彼からは逃れられないと改めて覚悟した。2019/04/09

ぺろりん

1
「教室を探求の共同体に」という主張は大いに同意。探求社会の実現に向けて、「批判的思考」「創造的思考」「ケア的思考」の3つの思考に基盤をおく「判断力」を育成するという主張。創造的思考とケア的思考の中身が十分に論じられていないところが残念。「カリキュラムに哲学を」という主張は、せっかくの「教室を探求の共同体に」という主張を薄めるので、あまり強調しない方よかった。非形式論理学うんぬんの辺りはあまり理解できていない。2018/09/16

Arick

0
難解でした。読むのに骨が折れました。 第8章「教育は行き詰りつつあり、思考のスキルの向上は歓迎されるものとなった。それは、教育のすばらしさを新たな段階へ引き上げると考えられる。」 この本で書かれていることをすべて理解できたとは思えませんが、教室を「探求の共同体」にすることの素晴らしさのエッセンスは感じることができました。 哲学対話を取り入れていきたい。2015/08/31

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