内容説明
教育は文化によって深く規定されると考え、教育を文化と生の活動の関連から捉えたシュプランガーは、人の個性を類型化することから陶治理想の基本形式を導き出した。文化の独自性を認め合い、文化間で相互交流をすることが必要とされる今、教育する理想の人をどのように思い描けばいいかについて多くの示唆を与えてくれる。
目次
序論 本研究の意図と構造
第1部 陶冶理想の類型学
第2部 陶冶理想の生態学
第3部 陶冶理想の歴史研究
第4部 陶冶理想の歴史哲学
第5部 陶冶理想の形而上学
第6部 陶冶理想論各論
著者等紹介
天野正治[アマノマサハル]
1935年生まれ。東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。ベルリンのマックス・プランク教育研究所に留学。東京教育大学助教授、国立教育研究所室長、ボン大学客員教授、国立教育研究所研究部長、筑波大学教育学系教授、聖徳大学人文学部教授等を歴任。筑波大学名誉教授。教育学博士。教育哲学、比較・国際教育学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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