内容説明
19世紀半ばから20世紀初頭、イギリス児童文学黄金時代のロビンソン変形譚に焦点をあて、その主体の変遷を「性」をめぐる概念を中心に読み解く。ロビンソネイド研究の新機軸。
目次
序章 イギリス児童文学とロビンソン変形譚
第1章 帝国を建設する少年たち―バランタインの『さんご島』
第2章 華麗なる海賊ヒーロー―スティーヴンソンの『宝島』
第3章 女っぽい海賊とみじめな父親―バリの『ピーター・パン』
第4章 女海賊の異議申し立て―アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』
終章 子ども部屋のロビンソン変形譚と性
著者等紹介
水間千恵[ミズマチエ]
神戸市生まれ。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程修了。博士(文学)。(財)大阪国際児童文学館勤務を経て、國學院大學文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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