内容説明
本書は、まず臨床教育学の学問としての性格を明らかにする第1部、また臨床教育学にとって重要なモーメントである臨床性にかかわる第2部、そして人間の学としての特質を示す第3部の三部の構成になっている。
目次
第1部 臨床教育学とは何か(教育言説の解釈臨床―小原国芳「全人教育」論のスタイルを探る;臨床教育学の構想―体験をとおしてもたらされた覚書;臨床的人間形成論の成立可能性)
第2部 「現場」で考える臨床教育学(語りの布置の中の主体生成;先生は眠らない―生の誘惑としての教育;大学授業の臨床教育学―「学生による授業評価」をどう読み解くか;現代の教育改革における日本人の意識と思想)
第3部 「人間」を考える臨床教育学(気と身体からみた教育臨床学―自分づくりに向けて;マナーと礼儀作法の教育人間学―交換と贈与の教育人間学から;スピリチュアリティの位相―「教育におけるスピリチュアリティ問題」のために;呼びかけ、語りかけること―神秘主義から対話へ)
著者等紹介
皇紀夫[スメラギノリオ]
1940年生まれ。1968年京都大学教育学部教育学研究科修了。同大学助手、京都女子大学を経て、1994年京都大学大学院教育学研究科教授。2003年3月退官。同研究科名誉教授
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