内容説明
学校の再構築が求められるこの時代、教師も、その他学校にかかわる多くの人々も、すべての子どもの創造的な生産活動と学力を改善する方法を模索している。長い間求められてきた継続的な学校教育の改善をもたらすために融通の利く枠組みが、著者の提唱するSEMから得られる。第1部では、SEMの「指導実施」の三つの構成要素(全才能ポートフォリオ、カリキュラム修正技法、拡充学習・教授)について概観。第2部では、SEMの構成要素の一つを成す「拡充クラスター」の実施方法について詳しく述べる。また拡充クラスターの効果についての評価方法と研究結果を述べる。
目次
1 個性と才能をみつけるSEMの全貌(SEMは学校を変える;SEMとはなにか;子どもの潜在能力を伸ばす―拡充三つ組モデル;学校教育を変えるための提言;SEMについてのQ&A)
2 子どもの興味を生かす学習の時間―拡充クラスターの実際(拡充クラスターとは?;子どもの興味をみつける―拡充クラスターの実施方法1;スタッフ運営のポイント―拡充クラスターの実施方法2;プログラムを評価する;拡充クラスターQ&A)
著者等紹介
レンズーリ,ジョーセフ・S.[レンズーリ,ジョーセフS.][Renzulli,Joseph S.]
1936年、ニュージャージー州に生まれる。ヴァージニア大学大学院教育心理学研究科博士課程修了。教育学博士。現在、コネティカット大学教育大学院教授、才能教育センター所長、国立英才・才能教育研究所(NRC/GT)所長。専攻分野は才能教育、教育評価
松村暢隆[マツムラノブタカ]
1954年、奈良県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。現在、関西大学文学部教授。専攻分野は発達・教育心理学
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