出版社内容情報
一九世紀アメリカ風景画と思想的文脈に光を当て、気象学・地質学・植物学上の発見と風景画との関係等を論じた文明論。
内容説明
この本は、一八二五年から一八七五年の五〇年間に描かれたアメリカ風景画を「この時代の文化的文脈のなかでとらえ、絵画を考察するのと同じくらい深く文化的文脈―哲学的、精神的、科学的―を解明」しようと試みた初めての研究書である。
目次
１ 序章―ナショナリストの庭と聖書
２ グランド・オペラと神の声
３ 音と沈黙―崇高の概念の変遷
４ 地質学的年表―岩石
５ 気象学的ビジョン―雲
６ 有機的な前景―植物
７ 原始のビジョン―探検
８ 人間の痕跡―斧、汽車、人物
９ アルカディア再訪―イタリアのアメリカ人
１０ アメリカとヨーロッパ―その影響と類似性
著者等紹介
ノヴァック，バーバラ［Ｎｏｖａｋ，Ｂａｒｂａｒａ］
１９５１年バーナード大学卒業、’５７年ラドクリフ大学より博士号取得。ピッツバーグ大学客員教授、コロンビア大学およびバーナード大学美術史学部長を経て、’９８年退職。バーナード大学名誉教授。著書に「Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｐａｉｎｔｉｎｇ ｏｆ ｔｈｅ Ｎｉｎｅｔｅｅｎｔｈ Ｃｅｎｔｕｒｙ」などがある
黒沢真里子［クロサワマリコ］
１９７６年津田塾大学学芸学部英文科卒業。筑波大学大学院修士課程地域研究科入学後、国際ロータリークラブ奨学金を得て米国ペンシルヴァニア大学大学院へ留学。’８０年筑波大学大学院修士課程地域研究科修了（学術博士）。’９９年桜美林大学大学院国際学研究科博士課程修了。現在、昭和女子大学短期大学部非常勤講師
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