内容説明
変わらなかった大学が変わりはじめた。少数精鋭で先端市場をねらいにするのか、時代に左右されない教育の不易市場を押えるのか。市場化をキーワードに、高等教育市場をめぐってしのぎを削る１４大学の最前線を俯瞰し、次世代のための高等教育システムの骨格を、教育政策と財政を座標軸に描く。
目次
第１部 潮流（「市場主義」改革の潮流；大学の理念と資金の市場化；改革の最前線を俯瞰する）
第２部 軌跡―１４大学の航海日誌（第１類型 少数精鋭の先端市場；第２類型 先端市場の開拓と拡大；第３類型 不易市場の少人数教育 ほか）
第３部 座標―改革から政策への水路（改革の実践と「高等教育の将来像」答申の間；若者と日本型教育システムの構造転換―大人の裏切りと若者の静かなる造反；大学と人生の座標―少子高齢社会の公教育政策 ほか）
著者等紹介
矢野眞和［ヤノマサカズ］
１９４４年東京都生まれ、三重県育ち。東京工業大学工学部卒業。民間会社勤務、東京工業大学工学部助手、国立教育研究所研究員、広島大学大学教育研究センター助教授、東京工業大学大学院社会理工学研究科社会工学専攻教授を経て、東京大学大学院教育学研究科教授。工学博士。専攻分野：高等教育政策、社会計画、教育経済学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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