内容説明
散文のキケロとカエサル、詩文のヴェルギリウスとホラティウスが活躍したラテン文学の黄金時代。新生ローマを喜びと誇りをこめて、ホラティウスは躍動感と瑞々しさで自然な発露を歌う。人生と歴史と世界に対する深い洞察、高い倫理性と真面目な態度を精一杯生ききった詩人の生涯。
目次
第1部 詩人の青少年時代と共和制末期のローマ(誕生からフィリッピの戦まで(前65‐前42)
フィリッピの戦からナウロクスの海戦まで(前42‐前31)
ナウロクスの海戦からアントニウスとクレオパトラの死まで(前36‐前30))
第2部 アクティウムの海戦以後(ローマ百年祭まで(前31‐前17)
「ローマ百年祭」と晩年のホラティウス(前20‐前17))
著者等紹介
鈴木一郎[スズキイチロウ]
1920年米国サンフランシスコで生まれる。1945年東北大学法文学部哲学科卒業、1948年東北大学特別大学院第一期修了、1948‐63年青山学院大学文学部助教授、1949‐56年ボストン大、スイスのフリーブール大に留学、1963‐72年国際文化振興会事業部長、1972‐79年国際交流基金(企画室長、資料部長等)、1979‐88年津田塾大学教授、1988‐93年恵泉女学園大学教授、1990‐95年静岡英和短期大学講師、現在、日本学会誌刊行センター監事
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