内容説明
本書は近年、日独の教育学界で論議されている「近代問題」について、単に「近代教育の終焉」を語るのではなく、その歴史的再構成を通して新たなアスペクトから「近代教育」の意味を問い直す。
目次
序章 教育学的にみた近代世界の成立―近代教育、改革教育、そして教育の歴史記述
第1章 パラドックス、矛盾、そして啓蒙主義教育学―啓蒙主義の教育学的思考様式を批判者に対して擁護する試み
第2章 世界観の学としての文化哲学―教育的思惟の理論化について
第3章 多様な教育学的知とその統一の諸形式―周知の事実を回想すること
第4章 近代の教育学―教育の理論及び実践における多元性の取り扱いについて
第5章 「改革教育」―驚異的現象を理解するための新たな試み
第6章 改革教育をめぐる論争
第7章 教育の「改革的」性格
第8章 責任と監視人―科学的教育学は自己の社会的有効性をいかに論ずるのか
-
- 和書
- 吉田松陰天皇の原像