内容説明
学生人口の減少、緊縮財政、一貫した政策の欠如などのさまざまな要因により、世界一の規模と成果を誇るアメリカの高等教育制度は危機に直面している。本書は、学問の自由、大学の自治とアカウンタビリティの背景、連邦政府・州政府・裁判所と高等教育との関係、教授職・学生・学長のリーダーシップ・大学院教育など大学社会の問題を考察することにより、アメリカ高等教育システムに固有な性格を明らかにするとともに、変化する社会と高等教育の関係を描きだしている。
目次
1 環境(アメリカ高等教育の緊急課題;大学と国家―ある史的解釈;集権化した大学における学問の自由;大学自治とアカウンタビリティ―基本的課題)
2 外圧(連邦政府と高等教育;州と高等教育;裁判所)
3 大学社会(問題と可能性―アメリカの教授職;変化する環境と学生;高等教育のリーダーシップに関する比較考察;大学院教育―変化する環境と変化する状況)
4 展望(隔離されたアメリカ人―海外に学ぶ五つの教訓)