内容説明
社会学的観点(政治、風土)から芸術を考察し、フランスの美学の伝統を築いたジャン=バティスト・デュボスの「詩と絵画についての批判的考察」第二部の翻訳である。本書により偉大な業績として美学史に強調されている、文芸と絵画の比較、芸術家と公衆の関係による芸術論を展開してゆく。
目次
天才一般について。
画家と詩人をつくる天才について。
天才の衝動が、生れながらにこれをもちあわせた人たちを、画家あるいは詩人になるよう決めること。
前章の提案への異議、異議への回答。
画家と詩人の勉強と進歩について。
天才のない芸術家について。
天才は制限されていること。
剽窃者について。かれらは他人の業績を有利に使う人たちとどうちがうか。
若い芸術家の進歩を遅らせる障害について
天才をもつ人が自分に可能な価値に到達する時期について。〔ほか〕
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- 和書
- 太陽の戦士 岩波少年文庫