目次
第1章 京の自然
第2章 京を歩く
第3章 京の町
第4章 技と商いの町
第5章 京の市
第6章 京の暮らし
第7章 京を発祥地とするもの
終章 五条坂の思いで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
3
出版が1996年と古く、著者も団塊の世代で平成の初頭のころの京都が語られる。京都で育ち二十代に京都を離れた著者にとってはやはり京都は故郷。山に囲まれた京都の自然から、市街を流れる鴨川、そして高瀬川などの運河、それぞれに歴史があり文学作品に何度も取り上げられている。京都の市電は有名で今でも広島当たりの路面電車として活用されているが、トロリーバスは69年に完全に廃止された。タイヤを付けた電車なのだが、交通停滞の原因として廃線となったのだ。一時期はインバウンドで中国人だらけだった町も今は静かに観光を楽しめる。2022/02/15