無慈悲な昼食

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無慈悲な昼食

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861823725
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

「タンクレド君、頼みがある。ボトルを持ってきてくれ」地区の人々に昼食を施す教会に、風変わりな飲んべえ神父が突如現われ、表向き穏やかだった日々は風雲急。誰もが本性をむき出しにして、上を下への大騒ぎ。神父は乱酔して歌い続け、賄い役の老婆らは泥棒猫に復讐を、聖具室係の養女は平修女の服を脱ぎ捨てて絶叫。ガルシア=マルケスの再来との呼び声高いコロンビアの俊英による、リズミカルでシニカルな傑作小説。

著者等紹介

ロセーロ,エベリオ[ロセーロ,エベリオ][Rosero,Evelio]
1958年コロンビア・ボゴタ生まれの作家・詩人・ジャーナリスト。ポスト“ラテンアメリカ・ブーム”世代を担う小説家のひとり。コロンビアおよびメキシコで数々の文学賞を受賞しているが、2006年に『顔のない軍隊』でスペイン・トゥスケツ小説賞を受賞、「エル・パイス」、「ラ・バングアルディア」、「エル・ウニベルサル」、「エル・ペリオディコ」といったスペインの有力紙がこぞって絶賛したことをきっかけに、広くヨーロッパでその存在を知られるようになる。2009年には同作で英国「インデペンデント」紙外国小説賞を受賞、英国各紙誌からも高い評価を得た

八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
1968年岩手県生まれ。ラテン音楽との出会いをきっかけに、長年、中南米やスペインで暮らし、語学・音楽・文学などを学ぶ。現在は翻訳業に従事

八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
1967年奈良県生まれ。横浜国立大学教育学部卒。12年間の教員生活を経て、夫・克彦とともに翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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長谷川透

26
食欲という人間の欲の中でも、個体そのものの生命と最も別ち難く結びついている欲を中心に据え、あらゆる欲望と陰謀が静かに蠢く様が何とも不気味だ。奇想天外で個性的な登場人物と御決まりとも言うべき神父の登場は、如何にもラテン・アメリカ文学的だという感じであるが、精緻な文章はラテン・アメリカらしくなく、妙な読後感を覚える。荒唐無稽さが南米を舞台にする小説の醍醐味で、それを期待して読むと些か拍子抜けかもしれないが、洗練された次世代のラテン・アメリカ文学と思えば新時代への期待も同時に覚える。他作も読みたい作家である。2012/12/20

Porco

15
ざっくり読んでしまったけれど、熟読玩味すべきだったかもしれない。2018/11/13

三柴ゆよし

15
イケメンのせむし、一癖ありそうな神父と聖具室係、色狂いの平修女、暗躍する三人の老婆、地獄の餓鬼じみた老人集団、高歌放吟する酔いどれ神父、とこう書くと、すわ! 南米マジキチオールスターゲームの開幕かと先走る人もいそうだが、別にそんなことはなかったぜ。物語自体はむしろ地味であり、どこにでもありそうな教会の一日を描いている。ある出来事を契機として顕わになる諸々の欲望が、エントロピー的なカタストロフをもたらす物語とまずは言えるだろうか。個人的には、もうすこしごたごたした小説を期待していたが、これはこれで充分あり。2012/05/27

きゅー

13
登場人物達はそれぞれに欲望をいだいて悶々としている。薄暗い部屋でねっとりとした会話が続き、それぞれの思惑が絡み始める。と思っいると、そこで登場するのが陽気な酔っぱらい神父マタモーロス。ああ、南米小説の展開といったらこれだよ、と思わず膝を打ちたくなるような展開。陽気で、どぎつくて、ブラックで、騒がしい。そして迎えた朝、生命にあふれた新しい一日が始まる。むちゃくちゃな話のようでいて、読者のカタルシスを満たすポイントをツボ良く抑えていると思う。後半の奔放さが楽しかった。 2012/05/11

鷹図

11
毎週木曜日、その教会では老人たちのために「慈悲の昼食」を主催していた。タダ飯に与ろうと大挙するホームレスたちの世話に追われ、日々疲弊してゆく若き侍者タンクレド。そんなある日、所用の神父の代役で見知らぬ男がやって来る。だがその正体は、酒好きのとんでも神父だったのだ!…というのが「帯」の紹介文。どんな破天荒な神父かと思いきや、某映画のウーピー・ゴールドバーグが劣化したようなキャラだった(笑)。しかしそんな神父がきっかけで露わとなる、閉鎖的な教会内の不満と欺瞞が齎すカタストロフに、不気味な読み応えがある。2012/02/24

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