内容説明
本書は、近代日本を対象とし、地域交通体系の変化に関わる問題を歴史地理学の立場から明らかにすることを目的としている。より具体的には、国内の交通体系が、近世の沿岸海運や街道を中心としたものから、近代以後の鉄道を中心としたものにどのように変化していったのかを、局地的鉄道の路線計画の変化を指標に考察する。
目次
序論(地域交通体系研究の課題と方法;局地鉄道事業の地域的展開)
本論(鉄道基幹型地域交通体系の形成過程;「鉄道国有化」と地域交通体系―瀬戸内海地域の事例から ほか)
補論(局地鉄道の普及と「指導者集団」―才賀電機商会の事業展開からの考察)
結論(総括と展望―局地鉄道からみた近代日本の地域交通体系)