目次
第8章 固定資本
第9章 貨幣、信用、および金融
第10章 金融資本とその諸矛盾
第11章 地代の理論
第12章 空間編成の生産:資本と労働の地理的移動性
第13章 資本主義の空間経済における危機:帝国主義の弁証法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
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グローバル化は金融資本への転換以前に、大地を離する「地代」という擬制(Fiktion)が地理空間を労働生産可能な土地に変えた時点に始まる。同時に、過剰蓄積と減価の面のみならず、貨幣流通や帝国主義的政策による不均衡によって土地の拡大が恐慌の諸動因を複雑化する。一方、矛盾を孕む空間論的弁証法によって階級的な世界戦争が予測され時、資本の限界の理論的探究が曖昧に見えてくる。これは著者が弁証法を行使する際に「限界」を固定的に設定するからであり、置き換えられ引き延ばされる限界概念へと読者が考えを変える余地も与える。2017/02/13
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