内容説明
本書の意図するところは、世界の農耕技術とそれが支えるさまざまな農耕文化に関する第一線の研究業績と全体的展望をもりこんで、読者におくりたいということである。
目次
1 稲作農耕の渡来と農具―江南と有明平野の対比
2 古墳時代の陸苗代―群馬県子持村黒井峯・西組遺跡の発掘調査から
3 『成形図説』にみる赤米の栽培・加工技術―そのオーストロ=ネシア的諸要素の検出
4 大和農法における作りまわしと農業経営―耕地の集中・分散を通じて
5 稲作技術からみた蒲原平野の開発過程
6 武蔵野の開発と耕地防風垣の発達
7 山形県庄内地方の水稲民間育種の技術