地獄の伊東キャンプ―一九七九年の伝道師たち

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784469290998
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

中畑、江川、西本…そして、長嶋茂雄が語る33年前の「伝説の1カ月」。

目次

第1章 江川卓
第2章 西本聖
第3章 松本匡史
第4章 角盈男
第5章 篠塚和典
第6章 二宮至
第7章 中井康之
第8章 中畑清
第9章 長嶋茂雄

著者等紹介

鈴木利宗[スズキトシムネ]
1972年、静岡県静岡市生まれ。早稲田大学在学中に応援部主将を務める。卒業後、さまざまな職種を経て2000年よりルポライターとして活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シロー

9
自分が野球を観始めたのは第一次藤田政権からなので、正に本書の登場選手達が主力だったので懐かしい。長嶋さんは浪人時代の「ヘイ!カール」とか第二次政権時のFA掻き集め等あまり良い印象が無かったが、情熱溢れる指導者ぶりで未だ大勢に慕われるのも納得。後に松井秀喜をしっかり育ててるしね。しかし、長嶋さんに思い入れが無いので、長嶋解任で反藤田で殺気立ったチームを纏め上げた藤田采配は凄いなとか、阪急・近鉄で多くの選手を拳骨で育てた西本さんはやっぱり素晴らしいとか今まで思い入れのあった方々の評価の方が上がってしまった。2016/08/01

もとむ

4
定期的に読みたくなる、不思議な魅力を持つドキュメンタリー。「限界」を感じ、更にはそれを乗り越えた人間にしか見ることのできない景色…その感動が、本書を通じてヒシヒシと伝わってきます。どんなに時代錯誤と言われても、こんな「シゴキ」とも言える、究極の体験ができた人間は実は幸せなのでは…と感じました。伊東キャンプのメンバーの一人、中畑清さんいわく「人生とは誰と出逢えるかという人間運なんだ」とのこと。彼にとってはそれは長嶋茂雄なんだけど、僕はよくわかるなあ〜🤔2024/05/17

Tatsuya Osada Suzuki

3
江川、西本、中畑、篠塚、松本など、私が子供の頃活躍していた巨人の主力選手が、伊東キャンプを経て、長嶋監督から注入された野球の技術だけでなく、精神面にどのように成長して行ったかが、本人の言葉で語られています。特に松本の「涙汗」はぐっとくるものがあります。ただ、その後プロ野球の世界で必ずしも活躍できず、居酒屋経営という第二の人生を歩みはじめた中井康之と教員免許を取り、大学野球の監督を経て横浜DeNAのコーチになった二宮至の章の方が、一般人としては共感できる箇所かもしれません。2013/12/09

Sanchai

3
「勘ピューター野球」と言われて、名選手が必ずしも名監督でないと揶揄もされた監督としての長嶋さんを見直す良いきっかけになった本。ラジオ番組で著者がインタビューを受けていたのを聴いて、読んでみようと思った。秋季キャンプが当たり前になった今でも、これほどの猛練習を若手選手に課すのは難しいだろうと言われている。この合宿を経験して、「伝道者」としての役割も期待されているG戦士の中で、今までに監督を経験したのが中畑しかいないというのは意外。それだけに、今のベイスターズは少し応援したくなる。中日ファンですが…。2013/06/28

Louis9th

3
V9時代は終わり、巨人は低迷を続けていた。長嶋監督はONの次代を担う新戦力を育て上げるため、選抜した若手を連れて当時としては異例の秋季キャンプを敢行した。 朝から晩まで一ヶ月に渡って続いた地獄の合宿。 ミスターは「技術を磨くのではなく、心を鍛えるキャンプ」と言った。その言葉に偽りはなく、技術に限らず野球に限らない心の強さを選手たちは勝ち得た。必ずしも野球人として成功を収めたわけでない選手たちが、それでも饒舌に語りたくなるだけのものが伊東キャンプにはあったとわかる。数々の言葉を通じてミスターの背中が見える。2012/12/15

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