内容説明
体育はあらゆることの土台になる。
目次
1章 もしや、からだってなかなか面白い!?(自分のからだに考えを巡らす―伊藤亜紗;からだが学ぶ、からだで学ぶ―齋藤孝;クリエイティブとからだ、佐藤可士和は行き来する―佐藤可士和)
2章 体育、そうだったのか。(「矛盾」がいろどる遊びの世界―松田恵示;からだを育てるファンダメンタルな体育―野井真吾;為末大と現場の先生の対話~体育の課題ってなんですか?~―未来の体育共創サミット2023 ほか)
3章 たかが体育、されど体育。(「マスク世代」の子どもに体育は何ができるか―明和政子;数学がいざなうプレイフルな時代の身体論―森田真生;体育の醍醐味は「不便益」にあり?!―川上浩司)
著者等紹介
為末大[タメスエダイ]
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400mハードル日本記録保持者(2024年1月現在)。現在はスポーツ事業を行うほか、アスリートとしての学びをまとめた近著『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』(新潮社)を通じて、人間の熟達について探求する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
41
体育の授業は、どちらかというと好きな方だった。もちろん、球技の中に苦手なのもあったが、得意なのもあった。どこが違うのだろう・・。そんな体育を改めて考えるのも、面白い。自分の身体を扱うというのが、なるほどと思う。それと、身体を動かすことで、言葉の表現もできやすくなるということもそう。最近読んだ「歩くという哲学」と響きあうものを感じた。何冊か著作を読んだ方が、たくさん対談の相手となっていて、さらに納得感が増した。2025/07/31
ta_chanko
17
どんなにテクノロジーが発達しても、いや発達したからこそ、動物=人間にとって身体性は重要なもの。身体は生命の土台。これを上手に操り扱うことは、豊かな人生をおくることにもつながる。また、みんなで楽しめるようにルールを設定して遊ぶのも面白い。子どもたちが自然にやっていること。そして身体をつかった遊びの中に、学びがある。それぞれの年齢や状況に合わせて、身体と向き合っていけるとよい。2024/10/03
Humbaba
4
少なくとも現代においては、生命と体は不可分のものである。テクノロジーの発達によって体を使わなくても様々なものが得られるようになり、また、それに伴って可能な体験も広がっている。しかし、最終的には体を切り離すようなことはできず、身体感覚がずれてしまえば様々な問題が生じる。例え言語化されていないものでも、突き詰めていけば身体感覚の欠如が原因というのも多くあるだろう。2024/08/26
じーも@この度本屋さんとかを開きました
3
面白かった。体育、と言いながらもいろんな領域にまたがりながら。それでも改めて考えさせられる学校教育。よかった。2024/06/27
よっちん
2
研究室2025/05/14