内容説明
スポーツ心理学は、社会の負託に応えつつ、学問としても広がりと深さをもって発展してきたが、これまで、学問として包括的にこの領域の全体像を捉えた書籍は見当たらなかった。そこで、学会設立30周年を期に、学会自らがそれを企画してまとめたのが本書である。本書は、学問としての発展史、現在の研究課題と最前線の論文、今後の展望までを要領よく体系的にまとめている。スポーツ心理学を専門としている人はもとより、この分野に関心を持つ多くの方々にも、スポーツ心理学という学問の「今までとこれから」を知る格好の書である。
目次
プロローグ(スポーツ心理学の研究とは;わが国におけるスポーツ心理学研究の歴史 ほか)
第1部 スポーツ参加とライフスキル(スポーツへの動機づけ;スポーツにおける目標設定 ほか)
第2部 身体活動・運動と健康(メンタルヘルスに果たす身体活動・運動の役割;発達から見た身体活動・運動と身体的健康 ほか)
第3部 運動の学習と制御(運動学習のパラドックスと学習者の意図;身体情報の知覚と運動制御 ほか)
第4部 競技力向上と心理的サポート(メンタルトレーニングの生理心理学的メカニズム;メンタルトレーニングの実践的研究 ほか)