内容説明
スポーツは現代社会においてきわめて重要な社会現象になっています。スポーツが多くの人々の関心事となり、愛好者・参加者がふえてくればくるほど、一方で政治や経済との結びつきが強くなり、また、文化としても大きな勢力となりつつあります。同時に、社会を維持し発展させていくための制度としての体育の考え方やあり方も、社会の発展とともに変わってきています。本書はこうした社会の変化や歩みの中で、変わりつつあるスポーツや体育のこれからの進むべき方向についてもいくつかの示唆をえられるようにしてあります。
目次
第1部 スポーツ社会学講義(スポーツ社会学の必要性;スポーツの社会学的理解;スポーツの文化システム;スポーツの社会システム;スポーツと政治経済;日本人のスポーツ観;日本的スポーツ集団の形成とその性格;日本的スポーツ組織の歴史的・社会的性格;生涯スポーツ、コミュニティ・スポーツを考える;日本のスポーツ政策;スポーツとコマーシャリズム;スポーツと社会化;体育の社会的構造と機能;体育の学習指導過程;これからのスポーツと体育)
第2部 スポーツ社会学の課題(スポーツと人種;スポーツと暴力;スポーツと性;スポーツと人権;スポーツと流行;スポーツとイデオロギー;スポーツとからだ;青少年スポーツ;女性スポーツ;高齢者スポーツ;地域スポーツ;アマチュアリズム;オリンピックと政治;オリンピックと経済;一流競技者のスポーツ;スポーツ・ジャーナリズム;プロスポーツ;スペクテイター・スポーツ;スポーツ・フォア・オール;学校運動部)
第3部 資料編