内容説明
「精神の革命」を主唱した18世紀ヨーロッパの「二人の王」、ヴォルテールとフリードリッヒ、―その愛憎半ばする交友関係を軸に、マリーア・テレージア、リシュリュー、ポンパドゥール夫人等、当代の代表的人物をも活写する一大ドラマ。行動する哲学者ヴォルテールの舌鋒によって、現代ヨーロッパの源泉がまざまざと蘇る。
目次
1 シャトレ夫人とシレーに隠遁
2 ブリュセル旅行
3 皇太子フリードリッヒ
4 プロシア王フリードリッヒ2世即位
5 フリードリッヒ2世と会見
6 シレジア侵入とモルウィッツの勝利
7 文筆界での活躍・論争
8 プロシア王、オーストリアと和約
9 翰林院会員落選の顛末
10 密使としてプロシアへ
11 プロシア王の日常と逸話
12 プロシア王との秘密交渉
13 ポンパドゥール夫人
14 プロシア王の招聘
15 フランクフルト事件
16 ジュネーブ近郊に定住
17 7年戦争始まる
18 プロシア王の絶望と栄光