内容説明
この本では、純粋に文法的なことよりはむしろ、意味と表現の問題で日本語を母語とする学習者がうっかり間違えてしまうこと、あまり気づかずにいること、覚えておいた方がいいことなどを取り上げて考えてみることにしました。
目次
ハンカチと靴下―単語の意味について
虫とb^ete―類集合詞の話
porteと戸―カテゴリー化の違い
意味の特徴
〈かく〉・〈はなす〉
nuとはだか―語の意味の中の前提
farouche―多義語の話
quelqu’unとだれか
単位を表わす表現―日本語の助数詞に対応するもの
所有と存在をめぐって
位置を表わす表現―〈前・後・上・下〉
位置と方向
〈遠い〉・〈近い〉
時の表現と前置詞
様態の表現
比喩の表現
話し手の判断を示す副詞表現
挨拶と呼びかけ
tuとvousについて
onについて
命令と依頼の表現
誘いと許可の表現
感謝と遺憾の表現
使役表現と他動詞的表現
強調ということ