内容説明
キラキラのシェイクスピアへようこそ。宝塚を通してシェイクスピアを知り、シェイクスピアを通して宝塚を知る!
目次
第1部 喜劇(『じゃじゃ馬ならし』―オレ様男とおもしれー女;『夏の夜の夢』―妖精だって恋をする!;『十二夜』―人騒がせな美少年;『冬物語』―「男同士の絆」の深い闇;『テンペスト』―ファンタジックなシェイクスピア)
第2部 悲劇(『ロミオとジュリエット』―ロマンティックが止まらない!;『ジュリアス・シーザー』―英雄の条件;『ハムレット』―こじらせキャラは好きですか?;『オセロー』―カタルシスとは何か?;『アントニーとクレオパトラ』―往生際の美学;『二人の貴公子』―舞台化された騎士道ロマンス)
第3部 伝記(ウィルが世界をまわらせる―輝け、われらがトップスター!)
著者等紹介
竹村はるみ[タケムラハルミ]
1968年神奈川県横浜市に生まれ、大阪府八尾市で育つ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程(英米文学専攻)研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。姫路獨協大学外国語学部を経て、立命館大学文学部教授。専門はイギリス文学で、近代初期英文学を宮廷文化と大衆文化の両面から研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kan
21
シェイクスピアと宝塚の分析が豊かなうえに、筆の滑らかさと勢いが見事で一気読み。数回しか宝塚を観劇したことがない私にも十分楽しめる一冊だった。娯楽としての大衆演劇を書くシェイクスピアと、宝塚作品の共通点は多い。宝塚ではあえての改変で、こじらせキャラハムレットをロック風の闇堕ちヒーローへ、奥手で陰気なロミオをカリスマヒーローへ生まれ変わらせ、デュエダンで大団円という安心を与えつつ、悲劇からキラキラフィナーレへの情緒転換で完成。これぞエンタテインメント。シェイクスピアを原文で読もうという「殊勝な気」が起きた。2025/10/05
ろべると
5
シェイクスピアと宝塚。全然関係ないようで、実は接点はあったのだ。「十二夜」をはじめとする彼の喜劇では、男装した女性に別の女性が一目惚れしたり、別の男性が惹かれたりする。それを当時の劇団では少年俳優が演じていたのだ。片や宝塚では、女性が男装の麗人となるわけで、だから宝塚で「十二夜」を上演した時には、どれだけめくるめく倒錯の世界が現れたのか、見てみたかった!一方で悲劇では主役が死んで終わるが、宝塚ではロメオとジュリエットも最後に起き上がって歌い踊るとか、楽しすぎる!宝塚の世界にも踏み込みそうにさせる愉しい本。2025/01/24
miu_miu
2
なるほど、勉強になりました。The Lost Glory、Sweet Little Rock'n Rollがシェイクスピア元ネタとは知りませんでした。斎藤先生は昔からぶっ飛んでいたのか。とはいえ原作を宝塚スタイルにアレンジするのは相当な想像力が必要な感じです。暁のローマは観てみたいけど、スカステ録画にもないかなぁ。テンペストも観たい。最近は若手演出家育成のために新作を書かせいるような感じなので、再演は難しいか。2025/09/21




