内容説明
多言語社会の実態は―ヨーロッパも英語に飲み込まれるのか?多数の公用語を認めるEU諸機関、多国籍企業や大学教育では、実際にどんな言語が使われているのか。英語支配はどこまで進むのか。各国語成立の歴史をふまえつつ、グローバリズムにさらされる多言語社会の実態と課題を明らかにする。
目次
第1章 始まり:語族の形成
第2章 民族、言語、土地
第3章 言語、国家、産業社会
第4章 国民国家によるヨーロッパ全体の「舗装」:国民語と多言語状況
第5章 言語と超国家権力
第6章 言語と多国籍企業
第7章 ヨーロッパにおける英語:英語に与えられた地位についての疑問
第8章 ヨーロッパにおける言語政策のさまざまな局面
補章 ヨーロッパにおける言語地政学の近年の変化
著者等紹介
トリュショ,クロード[トリュショ,クロード] [Truchot,Claude]
1939年生まれ。フランス、マルク・ブロック大学名誉教授。専門は英語学、社会言語学、言語政策。1971年パリ第7大学にて課程博士を取得し、1969年から1999年までブザンソン大学にて教鞭を執った。1988年パリ第13大学より国家博士号(言語科学)を授与される。1999年から2005年までマルク・ブロック(ストラスブール第2)大学教授を務めた。国際社会の媒介語としての英語、ヨーロッパにおけるフランス語普及、ヨーロッパにおける言語政策、多国籍企業における言語実践や言語処理、言語地政学などを研究。言語政策の専門家として欧州評議会言語政策部やフランス文化省フランス語ならびにフランスの諸言語総局の研究にも貢献してきた
西山教行[ニシヤマノリユキ]
京都大学人間・環境学研究科教授。言語教育学、言語政策、フランス語教育学
國枝孝弘[クニエダタカヒロ]
慶應義塾大学総合政策学部教授。フランス文学、フランス語教育学
平松尚子[ヒラマツナオコ]
横浜市立大学国際教養学部准教授。20世紀フランス文学、フランス語教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。