パラノイドの帝国―アメリカ文学精神史講義

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パラノイドの帝国―アメリカ文学精神史講義

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  • サイズ 46判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784469246209
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

出版社内容情報

アメリカ史をパラノイド(=陰謀論)の観点から捉え直し、対する文学の役割を考察。トランプ以降の時代の表現の可能性を展望する。

巽孝之[タツミタカユキ]
著・文・その他

内容説明

「反知性主義」と並ぶアメリカ理解の鍵は“陰謀論”。最悪の危機から最良の芸術が生まれる!

目次

序章 パラノイド・ナラティヴの精神史―ホフスタッターから始まる
第1章 愚行のパラドックス―テイラー、ゴールドウォーター、トランプ
第2章 感電するほどの墓碑銘を―メルヴィル、ブラッドベリ、ヘミングウェイ
第3章 宇宙アパッチ族―ニール・ブロムカンプ『第9地区』論
第4章 空から死神が降ってくる―ラヴクラフト、アンダーソン、村上春樹
第5章 惑星思考のスラップスティック―オールディス、筒井康隆、シェリー・ジャクソン
第6章 都市は準宝石の螺旋のように―サミュエル・ディレイニー『ダールグレン』論
第7章 モンローは誘惑する―トルーマン、ケネディ、ボラーニョ
第8章 災害狂時代―トウェイン、バラード、ロビンスン
終章 内乱の予感―エル=アッカド、ウィンズロウ、エリクソン

著者等紹介

巽孝之[タツミタカユキ]
1955年東京生まれ。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.、1987)。慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学思想史・批評理論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

13
扱われている題材が魅力的すぎて、論旨がふやけ気味な気がしないでもないが、本書で取り上げられている作品はだいたいおさえていたので、わりかしおもしろく読んだ。本年度ベスト級に好きな『アンダー・ザ・シルバーレイク』(ピンチョン好きは必見)もまさしくパラノイド映画の傑作だったし、有象無象の情報が乱反射する現代こそ、斯様な陰謀論的芸術が存分に花開く余地がある。2018/11/16

masabi

11
【概要】陰謀論を基底に据えた現実認識をパラノイドスタイルととして政治、文学史を捉えようとする試み。【感想】読んでいて目眩のする本だった。大統領暗殺に纏わる陰謀論、自然災害も陰謀論として読解するキャスター、環太平洋で呼応する科学で説明のつかない現象を扱う作家。大統領選挙での不正の主張、内乱の懸念とここ数週間のトレンドでなんとも不思議な偶然である。アメリカの掲示板で囁かれるQanonなど「ダークウェブアンダーグラウンド」を想起せずにはいられない。2020/11/18

western

4
歴史家R・ホフスタッターが60年代半ばに提出した理論に基づき、トランプ大統領誕生に一つの頂点をみるアメリカの「パラノイア」という観点から、米文学・政治・精神史をその深層において再検証する試み。ホフスタッターの整理によれば、「パラノイア」は個人レベルでの被害妄想的・陰謀論的心性を、「パラノイド・スタイル」は国家レベルでの、壮大な陰謀論によって体系化された世界認識を指す。前者の作家ディックは、実生活において現実崩壊感覚に襲われ被害妄想的奇行に走るが、後者の作家ピンチョンはその作品のなかで→2018/12/08

a.k.a.Jay-V

0
興味深く+面白く=傑作が咲く。 途中までアメリカ人が書いてるのかと錯覚。 アメリカの繁栄には腐敗警官の存在が必要不可欠(大意)と言ったのはエルロイだが、アメリカの文学の根っこの部分にあるのはピンチョンか?2019/07/24

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