内容説明
英語を学ぶ喜びを教室一杯に広げ、生涯にわたり学びを楽しむ自律学習者を育てたい―小学校から大学まで、英語科における協同学習の理論と実践を、豊富な事例とともに紹介する初のガイドブック。
目次
第1章 協同学習の基本的な考え方
第2章 英語授業での協同学習の進め方
第3章 小学校外国語活動での協同学習
第4章 中学校英語授業での協同学習
第5章 高校英語授業での協同学習
第6章 大学英語授業での協同学習
第7章 学校全体での協同学習へ
第8章 英語科協同学習Q&A
著者等紹介
江利川春雄[エリカワハルオ]
和歌山大学教育学部教授。博士(教育学)。専攻は英語教育学、英語教育史。1956年、埼玉県生まれ。神戸大学大学院教育学研究科修了。現在、神戸英語教育学会会長、日本英語教育史学会副会長など。協同学習を核とした英語授業改善のために各地の中学・高校を訪問している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Riopapa
5
協同学習は英語では難しいと思っていたけど,できそうです。英語だけやっていてもコミュニケーション力はつかないので,コミュニケーションをとる練習をしないと。2015/12/02
Nobu A
4
協同学習の基本理念から始まり、小中高校と順にそして大学までの実践報告。全国での様々な取り組みは見習うことも多い。しかし’、「習熟度別クラスは多様な学びの機会を狭める」は疑問。実際に多くの教育機関で習熟度別クラスを実施しているし、クラスの各学習者の強みと弱みは様々でこれも多様性。ヴィゴツキーのZPD理論は大人に囲まれた子供が受ける言語的影響。学年を超えたクラス編成というならまだしも。言語学習に単語暗記や多読も不可欠。これらと協同学習をどうバランスよく、もしくは統合するか、そして習熟度を向上させるかが重要。2021/03/05