内容説明
「そのコンマは不要よ!何度言ったらわかるの?」イギリスで140万部、アメリカで100万部、…話題の文法書がついに日本上陸!これはユーモアの書である。著者トラス女史は句読点の誤用を大いに嘆かわしく思っているのだ。と同時に、その嘆きを少々大げさに開陳することが、人々の微笑を誘うことも十分心得ている。
目次
序章―第七感
アポストロフィは御しやすい
それで十分だよ、コンマ君
お上品ぶり
格好を付けて
ハイフン―あまり使われない句読記号
ただの決まりきった印
著者等紹介
トラス,リン[トラス,リン][Truss,Lynn]
作家、ジャーナリスト。文芸編集者として出発したが、その後転身、3冊の小説と多数のラジオ・コメディードラマの作者となる。『タイムズ』紙のテレビ評論家を6年間勤めたあと、同紙のスポーツ欄を4年間担当した。現在は、『サンデー・タイムズ』の専任書評者であり、BBCラジオ第4放送の常連出演者である。2002年に第4放送で句読法に関するシリーズ番組『格好を付けて(Cutting a Dash)』の制作・出演に携わり、大評判を呼んだ。この番組が『パンクなパンダのパンクチェエーション』として開花したわけである
今井邦彦[イマイクニヒコ]
昭和9年東京生まれ。東京大学文学部英吉利文学科卒業。文学博士。東京都立大学名誉教授
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感想・レビュー
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Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
28
パンクチュエーションってご存知ですか?英語の句読法のことです。つまり、カンマやアポストロフィ、コロンやセミコロン等々。英語は必要に迫られて、あるいはおしゃべりしたくて覚えた私は今でも文法が得意ではありません。これは外国育ちでほとんどネイティブの友達から勧められた本。パンクチュエーションが正しく使われない現状について、イギリス人らしいユーモアで語っています。友達には翻訳で読むのを反対されたけど、こういうユーモアは英語ではとても理解はきなかったと思います。日本人の多くは学校で習う英語。それには正解があるけど続2017/04/29
またの名
12
死んだ句読法が見えてしまう第七感を持つプチインテリ達よ団結せよ!と正しい句読点「, .」コロン「:」セミコロン「;」等の使用を訴えAndやButで文頭を始める愚行に対し発狂するも(待って。エルサレム聖書の最初の文はAndで始まってなかった?)とネタ満載。どこに打つか次第で意味が致命的に変わる句読点の正義と真理を追い求めてはいながら状況と文脈に応じて一義的でない使い方が必要なのも大多数が気にしてない時代なのも自覚してる著者は、正義感と屈折心理のミックスにより愉快に語る。公理的な正解がないなりに工夫を学べる。2020/04/23
timeturner
8
地の文が女言葉で訳してあるのが気持ち悪い&誤植がめちゃ多い。そこを気にしなければ句読法について知らなかったことや面白い薀蓄がいっぱいで楽しい。個人的にはセミコロンとコロンの章がすごく参考になった。2018/09/01
kazi
7
超おすすめ。キャッチーなタイトルに惹かれて図書館で読んでみたら大正解でした。著者のユーモアのセンスに脱帽。爆笑しつつ英語の勉強にもなった。2019/05/18
kaorin
3
前半は、面白く一気に読み進んだけど、段々と内容のクドさが辛くなってくる。アポロストフィやコンマの位置で同じ文の意味合いが全く違う例文は興味深い。2016/07/26