内容説明
本書は、複合民族社会の共通語をテーマとしており、第一章では、世界の複合民族国家における共通語としての英語を扱い、第二章では、ハワイ社会での日系人・日本人の言語状況について述べる。
目次
序章(多言語国家ベストテン;公用語と共通語が同じで一つ;複数の公用語 ほか)
第1章 複合民族国家と英語(「るつぼ社会」アメリカ合衆国と「モザイク社会」カナダ;英語の重要性が増すシンガポールと英語からの脱却を図るマレーシア;インドの英語と民族のアイデンティティ;ピジン英語が母語化した国パプアニューギニア;英語がピジン・クリオール化した西アフリカと第二言語のままの東アフリカ;南アフリカ共和国と二つの公用語;脱クリオール化で英語に一元化された国ジャマイカ;国内共通語としての英語)
第2章 ハワイの日本人・日系人のことば(多民族・多言語社会ハワイと日本人・日系人;1世とことば;2世とことば;3世とことば;バイリンガリズムとアメリカナイゼーション)
終章(世界の言語の数;「通じ合う」という基準;「対応」という基準 ほか)