内容説明
明治維新の日本に、科学・技術をもたらしたのは、スコットランド出身者だった。しかし以来、その歴史が系統的に紹介されたことは一度もない。本書は、紋章研究家の著者が、英本国の資料を駆使し、エピソードを交えつつ説いたスコットランド史。図版146点。
目次
序章 北アイルランドから来たスコット族
第1章 アルピン王家の成立と独特 継承制度
第2章 アサル王家、イングランドの影響を色濃く受ける
第3章 王国としての態勢整う
第4章 相次ぐ賢王の早世と、アサル王家の終焉
第5章 王位争い、国王不在の時代を招く
第6章 ベイリャル王家とブルース王家
第7章 ステュワート王家の成立
第8章 凶刃に倒れたジェイムズ1世
第9章 大砲の破裂事故で落命したジェイムズ2世
第10章 文弱の国王ジェイムズ3世
第11章 フロドゥンで散ったジェイムズ4世
第12章 失意のうちに30歳で去ったジェイムズ5世
第13章 悲劇を生き甲斐としたメアリー女王
第14章 同君連合初代の国王ジェイムズ6世
第15章 同君連合からグレイト・ブリテンへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
5
スコットランドはメアリー女王の時代しか知らなかったから、部族主義とか色々目新しくて面白かった。英国王室史話に比べると同じだけの時間を扱っていながら内容が薄く感じられるかもしれないけど、あまり諸作品で取り扱われることのない国なので、入門編としこれくらいはちょうど良いと思う。2018/10/27
May
4
初代スコットランド王ケニス1世からの紀伝体。私が知っている数少ないスコットランド王は、イングランドとの関係で知っていたにすぎないから、本書で各王に関する記述は多くはないものの、能力のあった者、皆無な者、さまざまいたことがよくわかって良かった。また、スコットランド人なるものの民族性も興味深い。それにしても、相争うことが当たり前で親兄弟仲良くというのは偽善だとスコットランドの歴史は教えてくれる、とまで思えるようなことになるんでしょうね。まぁ、兄弟と言っても異父・異母の場合も多いということもあるんでしょうねぇ。2023/09/23
たぬ
1
☆5
しいかあ
1
スコットランドはよくも悪くも辺境の小国。ただ、頑張ればそれなりにヨーロッパの他の諸国に存在感を示して、イングランドとフランスとの間で決定権を握れたりするあたり、ちょっと面白い立ち位置の国だったと言えるだろう。ふつうの国だったら中世には封建制に移行するんだけど、中世通り越して近世まで部族制を引きずっている辺りがユニークというかいかにも辺境だなあというか…まあ、国内が完全に統一しきれてないだけなんだけど。ほかにも王様がしょっちゅうどっか行ってたり、それでも普通に国が運営できていたり、いろいろと面白い国だ。2012/05/21
ザッハトルテ
0
スコットランドってイギリスから独立しようとしてたけど(陰ながら応援してたけれど)、大丈夫?国としてやっていけるの?という疑問だらけ。スコッチウイスキーとか良いイメージしかなかったけれど、今は大丈夫なの、と心配になる。幼王と摂政で支配していたのか。2016/08/11