内容説明
イエスは十字架上で処刑されたのではなかった。ヨーロッパ文化の本質を解く鍵=シンボルの誕生を語る。図版多数。
目次
十字架のイエスは虚構
魚はキリスト教徒のかくれた偶像
三位一体は悪魔にもある
イトスギとポプラ―ゴッホとクリムトの世界
ジプシーの娘は内腿にサクランボの種子を結びつける
ヘビのさまざまなる図像
死体を喰いつくすヒキガエル
大きな魚に呑みこまれる恐怖―ヨナ・コンプレックス
イルカに乗った少年は復活の象徴
ひげをそられることは捕虜の最高の屈辱
奪衣婆とカロン―冥界の門番
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
様々な神話におけるシンボルの扱いと表象。「オシリス神話のためか、エジプト人は、昔は、魚を決して口にしなかったという。魚の中には翌年の豊穣を約束するものが入っているから、それを食べてしまうことは、その豊穣を自ら放棄してしまうことになる」「ヒキガエル。聖書では、カエルはハエとともに、「不浄のもの」とされた。エジプトやギリシア、ローマにおいて、カエルが豊穣を表わすものとされたために、キリスト教は、それを排し、あえて不浄のレッテルを貼った。そして…中世においては、魔女、あるいは、悪魔の使い魔として知られていた。」2022/01/10
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