出版社内容情報
不死の丹薬はいかにして作り出されるのか?難解とされる古代中国の経典「煉丹術」を解読し、その理論と実際に迫る、初の概説書
秋岡英行[アキオカヒデユキ]
著・文・その他
垣内智之[カキウチトモユキ]
著・文・その他
加藤千恵[カトウチエ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
地下道入口
2
自らの体内で不老不死のための薬を調合するという発想が素晴らしい。2019/02/08
ne_viderem
2
「煉丹術」という言葉を知ったのは、中学生くらいのころ、たぶん「ムー」経由だったんじゃないか。仙人が開発した不老不死術くらいの認識で、それに当時はなんだか中二病的なオカルト&閨房術情報を脳に入力した記憶がある(いまでは完全にそのへんの情報は脳から蒸発してる模様)ちょうど『ヒポクラテス全集』もちびちび読んでることだし、サクッと読めそうな新書サイズの本をと思って本屋さんでゲットしてきたなり。ところがどっこいきわめて本格的な内容。2018/10/25
鳳仙
0
なかなか難しい本だったが、なんとか読了。しかし隠喩と隠語が多い煉丹術書をきっちり紐解いてくれているので面白かった。入門書としてとても良い。ハガレンから入ったが読んでよかった。2021/04/28
nitti
0
さっぱりわからなかったけど、なんか面白かった。フィクションや書籍、旅先で出会った中華文化の背景が少し見えた気がする。何百年も科学?の一分野であり続けた術、金属の利用的な意味合いも含め面白い。2021/03/27
アル
0
第I部には煉丹術の趣旨や歴史、五行や十二消息卦、離卦と坎卦の象徴など、第II部の内容を理解するのに必要十分な前提知識がまとめられている。 また最近の研究を踏まえた興味深い指摘(外丹→内丹という進化ではなく、互いに影響しあいながら後漢~清まで続いていたことなど)もある。 第II部は各経典個別の解説。 各書の説明は概説にとどまってはいるが、それでも原文に即して各書の特徴や意義など、わかりやすく解説されている。 この値段とページ数でこの充実ぶりは嬉しい。 2019/03/18