あじあブックス<br> 環境から解く古代中国

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あじあブックス
環境から解く古代中国

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784469233063
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C3020

内容説明

「酒池肉林」が批判された本当の理由とは何なのか?「株を守る」のハタケに、なぜ木の根っこがあったのか?『三国志』曹操の勝利の裏に潜む、気温の変化とは?『論語』『史記』『韓非子』『三国志』などの有名古典を、「環境」をキーワードに読み、人と自然、歴史の関わりを考えてゆく。

目次

「象」という字は、なぜできた?―殷周期の気候変動
「七月」が詠う冬支度―西周期の黄土高原
孔子の愛弟子・子路のバンカラの秘密―春秋~漢の毛皮観
「株を守る」のウラ事情―戦国期中原の開発と鉄器
ホントは怖い(?)「一村一品」政策―春秋~漢代の斉の特殊性
合従連衡は、異文化同盟?―戦国秦漢期、北方・燕の環境
スパイ鄭国の運命―秦の中国統一と大規模潅漑
司馬相如のカノジョはイモ娘?―秦漢期・四川に生きる心意気
「公共事業」は昔も今も…―漢・武帝期の大規模潅漑と後遺症
“帰順”匈奴のベンチャービジネス―漢代の「ペットボトル」と大狩猟イベント
海と女と酒と「叛乱」―王莽・新の税制と環境
戦国男の夢実現(?!)―漢代シルクロードを支えた「内助の功」
曹操も手こずった黄河の凍結―魏晋南北朝の気温変化と戦法
均田制、もう一つの貌―五胡から唐宋期の樹木観
「貧困の黄土高原」はなぜできた―明清・中華帝国の光と影

著者等紹介

原宗子[ハラモトコ]
慶応義塾大学文学部史学科卒業。学習院大学大学院修士課程修了、同博士課程単位取得。学習院大学東洋文化研究所助手・研究員、流通経済大学経済学部助教授等を経て、同学部教授。博士(史学)。主な研究分野は中国環境史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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in medio tutissimus ibis.

4
本当は怖い灌漑。一旦洗い流した塩が乾燥により再度地表に上昇すると再生アルカリ化現象により流せなくなる。これを防ぐためには水田にするか、高知の本来の地下水より深く排水専門の溝が必要となる。そうなってしまったら、深い排水溝で囲った耕地を畝立て法で整備し溝に播種する(代田法)。漢代にこんな環境破壊と、その解決法が知られていたというのは驚くべきことなのだが、2009年現在でもその轍を踏んでいたというのもまた驚き。養蚕業が必要とした桑が耕地を乾燥から守っていたが、シルクロードの回路シフトにより内陸は砂漠化が進行した2019/06/11

アル

2
時代による気候の寒冷化・温暖化などの環境変化がどのように影響したかについて、やや簡単ながら殷末~明清までの要所要所について語られている。 養蚕の廃棄物である蚕矢(蚕の糞や食べかす、敷いていたゴザなど)が購入肥料として流通し、華北の砂漠化を遅らせる一員となっていた、という指摘は興味深い。 儒家・法家による農本政策より、異民族王朝のほうが環境破壊に対して的確だったというのも面白い。2016/03/08

ぬのさと@灯れ松明の火

2
語り口がですます調なので、読みやすい。文明による環境の変化や、気候変動による生活の変化が面白い。2014/08/13

しいかあ

2
エイジオブエンパイアやってた時にも感じたけど、つくづく文明って森を消費するもんだよね。まだ読んでないけど内容的には『土の文明史』とも通じるところがありそう。歴史書を読むだけだと、人の歴史は人だけが作っているように見えるけれど、その裏では気候の変動や環境の変化といった人以外の要素も強く関わっているのだと再認識させられる。ところで、男が耕し女が織るという役割分担が中国の農耕生産を支えてきたというけれど、ではなぜ七夕さまは"牽牛"と織女なのかしらと余計なことも考えてみたり。2013/09/14

飛燕

2
自然環境と人間との関わりから歴史を記述する、環境史の視点に立つ。黄土の毛細管、土壌の再アルカリ化といった科学的知識の提供や、男耕女織の思想(とそれに基づく男尊女卑)、非農業を賤しむ思想(とそれを核とする華夷思想)の成立などを考察。注目される指摘が、『氾勝之書』のヒョウタン栽培の記述は、帰降匈奴のような長安に移住した牧畜民を対象とする農業指南だというもの。唐も羈縻州の突厥に農業を指南していたような…いずれにせよ、属国は部落生活と推測されているが、非属国地域に移住した牧畜民については謎だったから、刺激的な指摘2013/02/26

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