内容説明
「酒池肉林」が批判された本当の理由とは何なのか?「株を守る」のハタケに、なぜ木の根っこがあったのか?『三国志』曹操の勝利の裏に潜む、気温の変化とは?『論語』『史記』『韓非子』『三国志』などの有名古典を、「環境」をキーワードに読み、人と自然、歴史の関わりを考えてゆく。
目次
「象」という字は、なぜできた?―殷周期の気候変動
「七月」が詠う冬支度―西周期の黄土高原
孔子の愛弟子・子路のバンカラの秘密―春秋~漢の毛皮観
「株を守る」のウラ事情―戦国期中原の開発と鉄器
ホントは怖い(?)「一村一品」政策―春秋~漢代の斉の特殊性
合従連衡は、異文化同盟?―戦国秦漢期、北方・燕の環境
スパイ鄭国の運命―秦の中国統一と大規模潅漑
司馬相如のカノジョはイモ娘?―秦漢期・四川に生きる心意気
「公共事業」は昔も今も…―漢・武帝期の大規模潅漑と後遺症
“帰順”匈奴のベンチャービジネス―漢代の「ペットボトル」と大狩猟イベント
海と女と酒と「叛乱」―王莽・新の税制と環境
戦国男の夢実現(?!)―漢代シルクロードを支えた「内助の功」
曹操も手こずった黄河の凍結―魏晋南北朝の気温変化と戦法
均田制、もう一つの貌―五胡から唐宋期の樹木観
「貧困の黄土高原」はなぜできた―明清・中華帝国の光と影
著者等紹介
原宗子[ハラモトコ]
慶応義塾大学文学部史学科卒業。学習院大学大学院修士課程修了、同博士課程単位取得。学習院大学東洋文化研究所助手・研究員、流通経済大学経済学部助教授等を経て、同学部教授。博士(史学)。主な研究分野は中国環境史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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in medio tutissimus ibis.
アル
ぬのさと@灯れ松明の火
しいかあ
飛燕