内容説明
漢詩の新しい魅力を拓く!漢詩界の長老と国文学の泰斗が、漢詩の名作をさかなに繰り広げる縦横無尽の対談集。
目次
第1章 春の詩
第2章 情愛の詩
第3章 旅の詩
第4章 秋の詩
第5章 友情の詩
第6章 自適の詩
付録 日本人の好きな漢詩
著者等紹介
石川忠久[イシカワタダヒサ]
東京都出身。東京大学文学部卒業。同大学院修了。文学博士。現在、二松学舎大学学長。NHKテレビ・ラジオの「漢詩の世界」の講師を長年つとめたり、全日本漢詩連盟の初代会長に就任するなど、漢詩の普及に努力している
中西進[ナカニシススム]
東京都出身。東京大学文学部卒業。同大学院修了。文学博士。現在、京都市立芸術大学学長。『万葉集』などを中心とした日本古代文学の比較研究にあわせて日本人の精神史を研究、幅広い評論活動で知られる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あいくん
14
☆☆☆☆石川忠久さんと中西進さんの漢詩についての対談集です。15年ほど前に出ています。石川忠久さんは漢詩の大家です。中西進さんは新元号「令和」で有名になりました。万葉集学者です。「令和」は万葉集から採られていますが、漢文の影響も大きいです。主な漢詩が紹介されています。 陶淵明、白楽天、孟浩然、杜甫、杜牧、李白、王維など代表的な漢詩人がとりあげられています。煬帝、鑑真、額田王、源氏物語、万葉集、則天武后、金と南宋、などについて触れています。 2019/09/24
キッチンタイマー
7
非常に読みやすい対話集。漢詩の石川氏と万葉集の、話題の中西進氏だけど、既存の解釈からこっちはどう?などと展開する。私は飲んべの李白が好きなんだけど。2019/04/07
禅
1
「何が楽しかったかといって、「ことばのわざ」というものがいかに楽しいか、知っているつもりではいたが、漢詩はまた格別であった。じつは今、私は併行して 日本の漢詩について語った講演を整理しているが、残念ながら、中国の漢詩と日本の漢詩とでは「ことばのわざ」がまるでちがう。いつも例に出される「白髪三千丈」ではないが、中国人は虚に遊ぶことにおいて、日本人より、はるかに上手である」 李白の「是れ銀河の九天より落つるかと」など、大げさすぎる比喩が漢詩の持ち味である。2020/10/25
サチ
1
「歓談」というだけあって、対談だったり、石川先生の漢詩教室に早変わりしてみたり。楽しく読んだ。2012/01/19
残心
0
漢詩の知識もそれほどなく、両者をまだ尊敬するところまで行っていない素人としては、24の漢詩についての単なるコメント合戦としか感じられなかった。 十年早かった。機会があれば勉強し直してまた読みたい。2015/08/09