内容説明
平安京の雅びと思想・信仰の風景を有する賀茂・北山・雲林院・紫野斎院・嵯峨野…文献資料・古絵図・発掘成果に加え、宮中行事の精査により物語舞台を読み解き、基底に流れる思想・信仰を探る。
目次
第1章 源氏物語の聖なる風景(光源氏の皇権とその風景;光源氏と嵯峨天皇の風景―嵯峨御堂の「滝殿」;光源氏を支える聖空間―雲林院・紫野斎院、そして賀茂の御手洗;光源氏の皇権と信仰―平安京勅祭の社、賀茂と石清水;光源氏の皇権と聖宴―御神楽と東遊び;光源氏における住吉の聖宴―東遊びと御神楽の資料から)
第2章 平安京の地主神、賀茂の神と源氏物語(賀茂の神降臨の聖なる風景―光源氏の聖性の基底;賀茂の神の聖婚―「葵」と「逢ふ日」;源氏物語の女君とイツキヒメ―大斎院選子内親王と源氏物語への連関;朝顔の斎院と光源氏の皇権;光源氏物語の総括―幻の巻における賀茂祭)
著者等紹介
小山利彦[コヤマトシヒコ]
博士(文学)、専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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