出版社内容情報
テニエールの結合価理論を再評価し、それをベースに日本語の格と文型について斬新な分析と考察を展開する。
内容説明
音声学とフィン・ウゴル語の研究から出発し、その後、考察の対象を意味論・語用論へと広げてきた著者が、その探究の集大成というべき形で日本語の統語論に挑んだ意欲作。各国語ならびにヨーロッパの言語理論にも通じた著者ならではの幅広い視点から、テニエールの結合価理論を再評価し、言語の格にかかわる内外の研究を博捜してそれらを検討し直したうえで、日本語の格と文型について斬新な分析と考察を展開する。
目次
1 助詞「ハ」と「ガ」の問題
2 格と格助詞
3 日本語の格と格体系
4 結合価文法概要
5 話線
6 文の種類
7 日本語の述語
8 文型
9 形容詞の文型
10 動詞の文型
著者等紹介
小泉保[コイズミタモツ]
1926年静岡県生れ。1951年東京大学文学部言語学科卒業。1964年‐65年ヘルシンキ大学講師。1975年‐2005年大阪外国語大学教授、関西外国語大学教授。現在、日本言語学会顧問、日本音声学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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