出版社内容情報
ある日曜日のこと。道のはしっこに、小さな屋台がひとつ出ていました。屋根には「クッキー屋」と書かれています。屋台をやっていたのは、「この町の人間たちを、なみだのクッキーで不幸にしよう」とたくらんでる魔女でした。そこへ、文句を言いながら女の子がやってきました。
女の子はリコという名前で、「おばあちゃんはおかし屋さんを始めてから忙しくなって、リコの話を聞いてくれなくなった」と怒っています。そこで魔女は、「なみだのクッキー」を作るよう、リコにすすめました。「なみだのクッキー」は、クッキーにカラフルな粒をまぶして、怒りや悲しみなどの不幸な気持ちをこめて振るとできるクッキーです。そして、そのなみだのクッキーを食べると不幸な気持ちになり、なみだが出るというのです。
おばあちゃんのことが嫌いなわけではないリコは、少しためらいますが、なみだのクッキーを作り、おばあちゃんに渡すためおかし屋さんに向かいました。
内容説明
魔女からもらった「なみだのクッキー」。リコは、おばあちゃんに不幸な気持ちをつたえるため、クッキーを作りはじめました。小学校低学年から。
著者等紹介
草野あきこ[クサノアキコ]
福岡女子短期大学音楽科卒業。第32回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。『おばけ道、ただいま工事中!?』(岩崎書店)でデビュー。同作品で第49回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『魔女ののろいアメ』(PHP研究所)で第65回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
ひがしちから[ヒガシチカラ]
大分県生まれ。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン科卒業。2004年、第5回ピンポイント絵本コンペで優秀賞を受賞。受賞作をもとにつくった『えんふねにのって』(BL出版)で、2006年に絵本作家デビュー。『魔女ののろいアメ』(PHP研究所)で第65回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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