内容説明
宮沢賢治生誕100年。読むほどに魅了される43通の手紙。賢治は日記を残さなかった。手紙こそが「人とその生涯」をあますところなく語ってくれる。現代人へのメッセージでもある賢治の手紙をやさしく読み解いてゆく。
目次
1 友への手紙は暗号で―少年時代
2 戦争と大逆―大正七年
3 邪道と修羅―大正八・九年
4 賢治の家出―大正十年
5 手紙を書かなかった理由―大正十一・十二・十三年
6 教師をやめて本当の百姓に―羅須地人協会の頃 大正十四~昭和四年
7 オツベルと象―東北砕石工場時代 昭和五・六年
8 陰気な非常時の冬―病臥の晩年 昭和七・八年