内容説明
映画化され、脚光を浴びている『ゲド戦記』―でも、「ゲド」や「戦い」の話だけではないことをご存じですか?本書は物語の展開に欠かせない名場面を原文で味わい、さらにキーワードを手がかりに作品の理解を深めます。原作6巻の全貌をこの1冊に凝縮。
目次
1 第1巻―アースシーの魔術師(A Wizard of Earthsea)
2 第2巻―アチュアンの墓所(The Tombs of Atuan)
3 第3巻―さいはての岸辺(The Farthest Shore)
4 第4巻―テハヌー(Tehanu)
5 第5巻―アースシー短編集(Tales from Earthsea)
6 第6巻―もうひとつの風(The Other Wind)
アースシー世界を読み解く基本キーワード
付録(アーシュラ・K.ル・グウィンの世界;『アースシー物語』前史;主要登場人物紹介)
著者等紹介
本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年東京生まれ。東京大学文学部卒業。イギリス・ヨーク大学大学院英文科博士課程修了。D.Phil。東京経済大学教授。カルチュラル・スタディーズ専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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帽子を編みます
54
『ゲド戦記』コツコツ読んでいます。これは図書館で目が合った1冊、英文までは読めないがと手に取りましたがとても参考になります。そもそも日本語版はゲド戦記との題でゲドが主人公で戦う話だと先入観を持ってしまいます。むしろアースシー群島世界の物語、魔法があり竜がいる世界の歴史を描いた物語だととらえることで目が開くような気がします。キーワードと考察、英文と和訳、ストーリーのまとめ。付録に物語世界の前史、主要登場人物紹介、いたれりつくせりな内容、『ゲド戦記』シリーズを深めたい方、ぜひ手にとって欲しい1冊です。2024/01/06
syachi
1
すごい懐かしい。ゲド戦記のアウトラインを各巻で追いつつ印象的な場面を英文で紹介。しっかしこのアーキペラゴの地図はたまらないねー。想像とか妄想が膨らむなあ。また読み返したくなってきた。あ、勿論ですが既読が前提なのでネタバレ炸裂してますし、読んでないと紹介された場面もわからないです。2014/02/09
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