ドルフィン・ブックス<br> 危機言語を救え!―ツンドラで滅びゆく言語と向き合う

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ドルフィン・ブックス
危機言語を救え!―ツンドラで滅びゆく言語と向き合う

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784469212792
  • NDC分類 829.2
  • Cコード C3080

内容説明

言語の働きは本当に道具としてのそれだけなのだろうか?それとも、言語には有用・無用にかかわりなく存在するなにかもっと大切な働きがありはしないだろうか?一見、無用とも思われがちな少数民族の言語に私たちはかけがえのない価値、それも当該民族にとってのみならず、この地球上に生きる私たちすべてにとってかけがえのない価値を見出すことはできないのだろうか?そして、そのような価値を見出すことができたとして、私たちはそれを守るために一体なにができるだろうか?本書は、シベリアの少数民族の言語、コリャーク語のフィールドワークを通して、著者がこのことを自分自身に問い続けてきた記録である。

目次

危機言語に取り組むということ(世界の言語は今?;なぜ、危機言語を守らなければならないのか?)
ツンドラの危機言語、コリャーク語―記録保存から復興保持まで(コリャーク語との出会い;豊かな自然の豊かな語彙;目をみはる言語・目をおおう現実;続けてこそのフィールドワーク;現地還元の道を探し始める;ムチギン・ジャジュチウン(私たちの家族)ができるまで)
そしてツンドラへ―言語人類学的研究の最後の可能性を探る(「生きた」コリャーク語をもとめて;ツンドラの生き証人たち;命名の伝統と変容;ことばに映し出されるツンドラの時空;多様な自然資源をあまねく利用する;トナカイをめぐる語彙)
コリャーク語に未来はあるか(先細る生業・先細る言語;それでも守りたい人がいるかぎり)

著者等紹介

呉人恵[クレビトメグミ]
1957年山梨県生まれ。東京外国語大学外国語学部モンゴル語学科卒業。東京外国語大学大学院外国語学研究科アジア第一言語専攻修了(文学修士)。北海道大学文学部助手を経て、現在、富山大学人文学部教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

niko

1
危機言語の状況って多かれ少なかれどこも似てるんでしょうね。それを学問の対象としている方からすれば大きな問題ですが、日本でも「日本語より英語を」という動きが少なからずあるように、それを使う側の人間からすると自分達の言葉を子供が使い続けるのが必ずしもいいとは言えないし、それを第三者が止めることはできません。また、「文化の保存」という問題がよく挙げられますが、では日本語しか話さない現代の日本人が自分達の文化を大切にしているかと言えば、即答しかねます。2013/03/08

allomorph

1
ひとつの民族言語がその伝統文化とともに確実に消滅へと向かっていくありさまがどうにもやりきれず泣きそうになった。 言語の多様性にすら無知、無関心な人は多く、特に日本人は世界に言語が100以上あると聞いても驚く人が多いのではないか。数千もの危機言語の存在だけでももっと知られるべきだし理論言語学ばかりやっていてはいけないと思う。グローバル化は利点も多いけど恨めしい。 本が書かれて11年経った今、第5ブリガードの健在は絶望的だろう。あと何年もつか・・2013/12/06

おとや

1
読みはじめるまでは、そのタイトルから危機言語の総括的な状況を書いた本なのかとおもっていたが、読んでみたら著者の専門であるコリャーク語のフィールドワークからの知見が書かれたエッセイ風の書物だった。言語の特徴と、それに関わる文化的な特徴がバランスよく書かれており、あまり言語学的な素養がない読者でも、危機言語を取り巻く状況と、それが何故貴重なものなのか、がわかりやすく書かれていた。ぼくの場合、たまたま恩師がツングースの言葉を専門としていることもあり、抱合現象など、なつかしい言語現象が見られて嬉しかった。2012/12/17

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