出版社内容情報
自分の領域を侵すものを排除しようとする性質は、生物行動の一つの特徴である。このような〈なわ張り〉意識は言葉の世界にも存在し、言語表現をも規定しているという。そうした視点から言語をとらえた意欲作。
内容説明
自分の領域を侵すものを排除しようとする性質は、生物行動の一つの特徴である。このような〈なわ張り〉意識は言葉の世界にも存在し、言語表現をも規定しているという。「私、どうも頭が痛いらしい」など、自分の〈なわ張り〉に属する身体的情報を他人事のように表現した発話が不自然なのはそのためである。全く新しい視点から言語を捉えた意欲作。
目次
第1章 序論
第2章 情報のなわ張りの理論
第3章 情報のなわ張りと諸文形
第4章 語句と情報のなわ張り
第5章 情報のなわ張り理論と関連領域
第6章 情報のなわ張り理論の今後の発展