西夏文字の話―シルクロードの謎

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西夏文字の話―シルクロードの謎

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  • サイズ A5判/ページ数 173p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784469211511
  • NDC分類 829.31
  • Cコード C3087

出版社内容情報

漢字に似た独特の文字を遺して、1227年に歴史の舞台から姿を消した西夏王国は、700年ののち(1962年)、京都大学の少壮言語学者によって、その謎の言語と文字の全貌を甦らせた。

内容説明

敦煌の街を攻略し、いったんシルクロードの覇権を握った西夏王国は、漢字に似た独特の文字を遺して、1227年に歴史の舞台から姿を消した。700年ののち(1962年)、この謎の言語と文字の全貌を甦らせたのは、京都大学の少壮言語学者であった。西夏語研究の第一人者が、文字のなりたちをやさしく解説した本書は、読者を、はるかな西夏人のくらしやものの考え方へいざなう。

目次

第1話 西夏王国の成立と西夏文字
第2話 西夏文字の組織のあらまし
第3話 常用文字の分析と連合関係(数詞;身体部分を表わす文字;木冠、鉄冠、石冠の文字;動物、植物を表わす文字;色彩を表わす文字;雑類)
第4話 西夏人の格言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てんてん(^^)/

10
漢字と似ているけれど、成り立ちも発想も違うので漢字に馴染み深い私たちにとっては結構難しい文字だ。一つの偏や冠、つくりがいろいろな組み合わせによってどんどん変化していくのだけど、漢字頭で考えると想像がつきにくいのである。 これはまさにパズルの世界、覚えられたら楽しいだろう。しかしいみじくも西田龍雄先生も仰っておられる。「苦労して覚えた文字も2,3日たつと確実に忘れている。記憶しにくく忘れやすい文字」であると。 文字もだけど、漢字あるいは中国に対しての対抗意識が端々に見られるのが面白かった。2010/09/11

アメヲトコ

8
1036年に公布され西夏王朝で使用された西夏文字の仕組みについて、この文字の解読に大きく貢献した西田博士がわかりやすく解説した一冊です。漢字をベースにした表意文字で、偏や旁の構造や筆法などは我々日本人にも馴染みやすいですが、何せ字形が複雑なので覚えるのは大変そう。パーツを入れ替えて別の字を派生させるなど、文字の作り方に西夏人のものの考え方が窺えて興味深いです。2019/11/07

ろーじゃ

2
西夏文字は、あの斜めのハネが多い所が、格好良いと思い手に取ってみましたが、やはり難しかったです(笑)パズルのような複雑さに加え、ぱっと見似たような字が多くて覚えにくいのは、著者の方と意見を同じくするところです。西夏自体は小さな国でしたが、文字や格言を見る事で、タングート族の民族観が垣間見えて非常に興味深かったです。2012/10/05

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