出版社内容情報
言語社会学、言語習得、脳のメカニズムやコンピュータとの関連なども含めた言語学の最新の研究動向を、かみくだいてまとめた本書は、“ことばを科学する”ための格好の入門書。
目次
1 言語の起源について
2 文字の発達
3 言語の特性
4 動物と人間言語
5 言語で使われる音
6 言語の諸音型
7 単語と語形成過程
8 形態論
9 句と文―文法
10 統語論
11 意味論と語用論
12 談話分析
13 言語と機械
14 言語と脳
15 母語の習得
16 第2言語の習得・学習
17 手話
18 言語の歴史と変化
19 言語の多様性
20 言語、社会、文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
拓也 ◆mOrYeBoQbw
10
学術書。象形文字やヒエログリフから、今の現代における言語の多様性までの基礎理論を書いた一冊、大学時代から愛読。単純に学術書としてだけではなく、20世紀のモダニズム~ポストモダン文学が”言語の性質そのもの”を良くテーマにする事から、小説読解の手引きとして便利に使ってます。フレイザー『金枝篇』の魔術の性質も、原始言語学の分岐の一つと言えると思います。表紙が”バベルの塔”と”チューリング・マシンの紙テープ”、意味を理解してると思わず( ̄ー ̄)ニヤリとしてしまいますね~2015/12/24