内容説明
原文で読めるシェイクスピア。機転のきいた法廷の場面、求婚者を試す箱選びのエピソードなど、観客を楽しませる趣向の中に、ユダヤ人への差別といった深刻な問題が織り込まれた傑作喜劇を現代的な解釈で―斬新な対注形式、各幕場あらすじ付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
10
シャイロックは敵役であり、愛されるよりも憎まれるタイプ。それでも喜劇的人物であるらしく、この劇も喜劇に分類されてる。高利貸しや、金への執着、憎しみを非難するキリスト教徒に有効な反論をする機知がある。それでも彼が笑われるべき阿呆であるのは、極端に走り釣り合いが欠けているかららしい。劇構造における位置はフォールスタッフに似ていて、悪人の冷笑によって否定された秩序が、突然彼が裁かれるに立場に逆転することによって回復する。そういう意味では形骸化した秩序をいったん殺して再生する媒体としての道化の役割を果たしてる。2023/06/09
-
- 電子書籍
- 「看護師だった私が、患者になった日」 …




