内容説明
今、目の前にある作品は、何を語りかけているのか。確かな“読み”を通して、古代から現代にわたる根源的問いに答える。より深い日本文学理解のために、この巻は新たな指針を示す。
目次
テキストの行間と余白(西郷信綱)
近代国文学の方法と批判(近藤潤一)
近代的自我史観批判の位相(小泉浩一郎)
国民文学論の位相(深江浩)
作品論と作家論(長谷川泉)
〈読むこと〉の論理(三谷邦明)
伝承なるもの(広川勝美)
訓話注釈の再認識(野村精一)
国学論の課題(百川敬仁)
自律的ジャンル史観について(広末保)
歴史と文学精神(大隈和雄)
古代文学と自然観(平野仁啓)
日本文学と天皇制(森山重雄)
日本文学研究における「歴史」と「主体」(猪野謙二)