出版社内容情報
今世紀が生んだ天才哲学者ウィトゲンシュタイン。本事典はウィトゲンシュタインの哲学を時代順(前期過渡期後期晩年)に整理するとともに、主要な著作からの哲学抄やキーワード解説を中心に、その全貌を捉える。
内容説明
今世紀が生んだ天才ウィトゲンシュタイン。彼の謎と逆説に満ちた哲学を理解するのは困難をきわめる。本書は彼の哲学を整理し、初学者にも研究者にも使えるよう構成した初のハンドブック。
目次
1 生涯と著作
2 思想の展開
3 ウィトゲンシュタイン哲学の基本的項目
4 特殊用語と人名の解説
5 時代との関係
6 影響
付録 著作目録・参考文献・年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
脳疣沼
4
なかなか良い事典。ウィトゲンシュタイン 関連のことは大抵分かる。難解な哲学的概念もそれぞれ程よい分量でまとまっていて、どこから読んでも面白い。それに事典だけどハンディーでとても便利。ウィトゲンシュタイン 入門にも適している。2018/05/15
午後
3
ウィトゲンシュタインの生涯と哲学、難解な用語とその使用法の変遷、周辺人物の解説など、痒いところに手が届く良いガイドブック。前期と後期とでは例えば言語の捉え方が大きく変わっているが、そのように使われ方が時期によって変わるキーワードを詳しく解説してくれている点が良い。2020/08/05
まれむりん
2
『論考』を読むにあたって、実に頼りになる「梯子」であった。2010/01/01
鏡裕之
1
アマゾンや読書メーターのレビューを見て購入。ウィトゲンシュタインの主著は2冊とも読んでいるが、非常によく把握できた。レビュー通りの内容。事典なのに通読できた。買ってよかった。本書を読んで、講談社版の『哲学探究』を読もうかなという気持ちになれた。2022/05/01