内容説明
英語に大きな影響を及ぼした諸言語との関係を解説し、ヨーロッパ語としての英語を浮き彫りにする(第1部)。ロマンに満ちた語源情報を楽しみながら、読者は英語の背景にある文化や生活史についての理解を深め、あわせて語彙力を養成することが出来る(第2部)。
目次
第1部(英語とゲルマン諸語;英語とラテン語;英語とフランス語;英語とギリシア語;英語の綴りと発音;英語と印欧祖語)
第2部(霊界・神霊・異形;祭儀・司祭・祈り;秩序・階級・権威;授受・売買・契約;家・一族・同胞;時・暦・生活)
感想・レビュー
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21
大人になってプシュケ(Psyche)のスペルを初めて見た時、色々なことが了解されたあの感じ。ギリシア・ローマ神話を読んでいて、朧げにひっかかっていたことがするすると解けていく。persona-ペルセポネ-personは語源を辿ると同系統。モーツァルトのミドルネームAmadeusは、amare(to love)+deus(god)。神話、聖書、シェイクスピア、人名(王、音楽家、哲学者)などが例に出され、事典といっても読み物のように面白い。第一部(英語と諸言語の関係)を最後に読むと、すんなり頭に入ってくる。2019/05/03