出版社内容情報
ジブチは日本人にとって遠い国である。アフリカのどこかにあることは知っていても、それが紅海の入口に位置し、アラビア半島と向かい合い、スエズ運河へと続く海上交通路の要にあることまで思い浮かべる人は多くない。あるいは日本の自衛隊が唯一、活動拠点を置く国としてジブチの名を記憶している人もいるかもしれないが、ジブチにどのような歴史や国家運営の仕組みがあるのかを知っている人はあまりいないと思われる。
ジブチは紅海、アデン湾、インド洋を結ぶ海上交通の結節点にあり、現在のジブチ経済を支えているのは、まさにこの地理的条件を利用した港湾と物流である。こうした地理的条件は軍事面でも大きな価値を持ち、ジブチには日本を含む複数の国が軍事拠点を置いていて、外国軍基地の存在も国家運営を支える資源として利用している「基地依存国家」でもある。
「基地依存国家」といっても単に外国軍に頼る弱い国家という意味ではない。各国の異なる利害を受け入れ、それぞれとの関係を維持しながら自国の存在価値を高めてきたのである。
ジブチを知ることは遠いアフリカの一つの小国への理解にとどまらない。この国の歩みをたどることで、海上交通の安全、地域紛争、大国間競争、日本の対外関与が互いに無関係ではなく、一つの地点で交差していることが見えてくる。
初代駐ジブチ大使の著者がジブチの過去、現在、これからを紐解いていく。
【目次】
第1章 紅海の入口にある国
第2章 紅海世界のなかのジブチ
第3章 独立国家ジブチの政治史―グーレドからゲレへ
第4章 長期政権化するゲレ体制
第5章 港がつくった都市―港湾都市ジブチ
第6章 基地依存国家の形成
第7章 基地集積の拡大―海賊問題・自衛隊拠点・中国軍基地
第8章 ソマリア問題とジブチ
第9章 小国の生存戦略―可能性と展望
付記 ジブチで生活して
内容説明
ジブチは世界の結節点。自衛隊唯一の海外拠点。この国を知れば現代の世界情勢が見えてくる。ジブチを知ることはアフリカの小国を知ることにとどまらない。海上交通、地域紛争、大国間競争、そして日本の対外関与…これらは互いに無関係ではなく、ジブチで交差している。
目次
第1章 紅海の入口にある国
第2章 紅海世界のなかのジブチ
第3章 独立国家ジブチの政治史―グーレドからゲレへ
第4章 長期政権化するゲレ体制
第5章 港がつくった都市―港湾都市ジブチ
第6章 基地依存国家の形成
第7章 基地集積の拡大―海賊問題・自衛隊拠点・中国軍基地
第8章 ソマリア問題とジブチ
第9章 小国の生存戦略―可能性と展望
付記 ジブチで生活して
著者等紹介
西岡淳[ニシオカアツシ]
東京外国語大学フランス語学科卒業。1979年外務省入省。フランス国立行政学院(ENA)研修後、フランス、アルジェリア、インドの在外公館に勤務。本省では主に経済協力、調査分析を担当。外務省研修所副所長、モントリオール総領事、駐ジブチ大使を経て、2018年3月に辞職。同年より東京農業大学総合研究所客員教授。帝京大学経済学部、同外国語学部教授を経て、獨協大学外国語学部非常勤講師。専門はジブチ地域研究、国際協力論、国際フランコフォニー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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