出版社内容情報
『正法眼蔵』「現成公案」に「仏道をならふといふは、自己をならふ也」とある。仏の道あるいは仏になる道は自己を学ぶことであり、真実の自己とはいったい何であるかを会得することである。いわゆる「父母未生以前の本来の面目」が何であるかを体得することが仏道であるというのである。では本来の自己あるいは真正の自分というのはどのようなものであるのか――それを究明するのが宋から帰朝後の道元が著した『正法眼蔵』全九十五巻に共通するテーマであった。本書はその主要な巻における「己事究明」の過程を時間系列で追跡し、そこに見られる共通認識と、その変化あるいは発展の過程をつぶさに検討しようとするものである。
【目次】



